たびとーし

旅と投資(たびとーし)とおもろいこと。特にテーマはなく、書きたいことを書いてます。

誹謗中傷はまるでコロナウイルスのようだ。

恋愛リアリティー番組『テラスハウス』に共演中の女子プロレスラー・木村花さん(享年22)が、23日に亡くなったことがわかった。

所属するプロレス団体・スターダムが発表した。

 

まず、初めに。

このようなことが起きてしまい、本当に残念なことです。

木村花選手のご冥福を深くお祈り申し上げます。

 

昨日、twitterでこのようなニュースを受けて、

1日気持ちの整理がつきませんでした。

木村花選手とは、直接的な関りはありませんでしたが、

テラスハウスで彼女をみていたのでとてもショックでした。

 

彼女がテラスハウスにきたときには、髪の毛がきれいなピンク色だったのが印象的であり、男性との恋愛経験があまりなく、プロレスに対してとても熱血な女性だった。

 

プロレスをしている時の彼女は、とても強くて輝いていた。

一方でとても弱い女性だなと感じる時がふとした瞬間にあった。

プロレス仲間には、恋愛経験がなくて不安であることを打ち明けたり、たまにさみしげな表情をみせたり、時には泣いてしまう姿を見せていた。

職業上、強くてはならない。だけれども本当は普通の女の子と同じ、いやそれ以上に弱いんだよ。と思った。

 

彼女がなくなってしまった理由は、ネットでの誹謗中傷。

現在では、誹謗中傷をおこなったアカウントは削除されている模様。

そして、テラスハウスは休止している状況。

 

題名のとおり

『誹謗中傷はまるでコロナウイルスのようだ』と感じた。

花選手に対して『あんなことをするなんて最低だ!生きる価値なし』といった言葉は1人だけの言葉ではなくて、

1人の言葉がコロナウイルスのようにどんどん広まって、1人が10人、10人が100人、100人が10000人。

10000人から向けられた見えないナイフで木村花選手はなくなったのだ。

コロナウイルス接触しなければうつることはないが、誹謗中傷のウイルスは接触することなくどんどんと広がっていく。

広がったウイルスは止まることなく、年齢にも関係なく、世界中に広まっていく。

インターネットという世界がある限り、このウイルスは止めようがない。

 

書き込む側としては、本当に『死ね!』とは思ってなくても踏みとどまらずに軽い気持ちで本人に送る。

受け取る側は本当にそうなのかなと捉えてしまう。

 

メンタルが弱いからダメなんだ、メンタルが強いから大丈夫という話ではなく、

メンタルが弱くても強くても、自分に対する死のメッセージは気にしてしまう。

一切気にしない人なんて存在しないと思ったほうがいい。

 

これは紛れもない事実で、同じような経験をしたことある人がたくさんいると思う。

『いじめ』と同じ構図でいじめた側は何も覚えていないけれど、いじめられた側は何年経っても覚えている。

 

誹謗中傷をなくそう!なくそう!!と思って、

「3年A組」がとても話題になった。

気を付けようと思うのは数日だけで、時間が経つと誹謗中傷はまた起こってしまうのだ。

3年A組の中でこのような言葉がでてくる。

 

『相手に何をしたら傷つくのか、何をされたら痛むのか、お前たちには、それに気づかない感情が麻痺した大人には、なってほしくなかった。想像力を働かせて、自分の言葉や、行動に責任を持つ。決断をする前に、踏みとどまって、これが本当に正しいのかを、問い正す。そんな誰もがわかっているのに出来ていない。考えることの大切さを、みんなには、伝えたかった。』

 

誹謗中傷ウイルスを止めるには、

想像力を働かせて、自分の言葉や行動に責任を持つ。

決断をする前に踏みとどまる。

 

 

これしかないのではないだろうか。

 

そして恐ろしいことに誹謗中傷ウイルスは今も広まっている。

木村花選手が亡くなった後にべつの共演者へ矛先が向かっていることが恐ろしい。

 

 

このような誹謗中傷ウイルスは、止めることなく標的が変えるだけでどんどんと広まっていく。

 

共演者、お前が殺したんだ!お前のせいだ!責任をとれ!

SNSで誹謗中傷したやつは誰だ!!探しだぜ!!お前のせいだ!お前のせいで花が亡くなったんだぞ!責任取れ!

テラスハウスみたいな番組があったから花が亡くなったんだ!番組なんて休止じゃたりない、さっさと打ち切りにしろ!!!企画者は誰だ!探し出せ!!!

(こんな糞番組みたことないけどな、見たやつ誰だ!死ね!)

 

まさに責任の転嫁。

こういった発言があふれているけど、これって正しいの??

俺は正しくないと思うね。

 

誹謗中傷というウイルスは、今日も止まることなくいろんな人を死に至らしてめている。

コロナウイルスのようになくなることがない、

とても厄介なウイルスであると俺は思っている。

 

 

ご親族の方々、ご冥福をお祈りいたします。

 

 

それでは。