ガイヤの夜明け 世界一熱い市場 中東に挑む
クウェートに無印良品1号店がオープンする。
近くにはH&M,スターバックスなどがあるが、
日本企業では無印良品が初めてだ。
アバヤやトーブという衣装を来ている人が目立つ。
市場調査をして、伝統的な格好をするのか、カジュアルな格好をするのか、週に何度来るのか、月にどのくらい買い物をするのかなどを日本の責任者新井さんは探る。
中東は今一番盛り上がっている市場というのだ。
クウェートの女性は世界で一番お金を持っているというくらいだ。
もちろん、日本企業としてマーケットを切り開いていきたいと考えている。
中東ではシングルベットの需要が全くないそうだ。
キングサイズベッドが一番売れているが、無印良品では取り扱っていない。テーブルも大きいほどいいという。
全く異なる国で全く異なる文化があって、凄く面白い。
クウェートの家々を見ると、日本の高級低層住宅地のようになっている。
クウェート人の生活をみるために家の中に入ると・・・
家の中は広く、部屋数が16もある。
なんと、この広さで標準と言うから驚きだ!!!
地下の応接間があるうえに豪華すぎて凄い!!!
家の中のベッドは確かにキングサイズだし、ものすごい量の装飾品を女性がもっていた。
再び一般家庭に向かい、貿易会社のお宅を訪問する。
日本語を知っていて、子供の時からアニメをたくさん知っているという!!今でも日本のアニメが大好きで、日本のアニメを描いていると言う!!これは凄い!!!!
ちなみに私もアニメが大好きだ。
ためしに無印の商品を使ってもらい、かなり高評価だったようだ。
そして、無印クウェート店の家具コーナーにはキングベッドと6人がけのダイニングテーブル。これを短期間でつくったそうだ!!!
1月19日のオープンに向け、続々と商品が到着していた。
アラブのドバイの横にドバイモールがある、2月に中東2号店をオープン予定だそうだ。
新井さんはドバイでも着々と準備をすすめ、2店舗の成功モデルを広げたいと語る。
コンビニ業界5位のミニストップで今人気なのが、北海道の生乳を使ったアイスクリーム、備長炭の焼き鳥である。そして、食べる場所のイートインが存在する。
店舗数は海外2272店舗、国内2175店舗と海外の店舗の方が多くなっている。
ライバル店は何カ国に店舗を出しているのか、
セブンイレブンは16国
ローソンには3国
ファミマは7国
ミニストップは4国である。
日本のコンビニは海外に約5万店舗存在するのだと言う。
物凄い数で、日本がコンビニを作ったと言っても過言ではない。
ミニストップは今、カザフスタンに目を向けているという!!
かつてはアジアとヨーロッパを結ぶシルクロードとして重要な拠点。アルマティ市人口140万人。様々な文明の十字路となっており、この国の平均年齢は27歳だ。
若者が多く、コンビニの需要が多いとアルマティに目を付けた。
このアルマにティにミニストップ現地事務所を構えた。
マガジンという一般的な店がライバル店になる。全てのものがそろっている場所をみて、食品市場を見る。
市場の最も大きいのは肉の売り場だった。羊肉、馬肉、牛肉、そしてイスラム教で禁じられているため少しだけの豚肉。羊の頭は大変なごちそうだそうだ。
カザフスタンは牛肉年間消費量が1人当たり、日本人の3倍だと言う。
78歳のおじいちゃんも肉がないと生きていけないと答えているw
オオカミの次に肉を食べるのがカザフスタン人。
カザフスタン人に受け入れられる、目玉商品をつくらなければならないと感じたそうだ。
商品開発の桐島さんと社員の一人イヴゲニアさん。
日本企業はサービスが非常に高く、消費者に対してとても良い商品を提供しているという話を聞いていて、そういうものを学びたくて入社したというイヴケニアさん。
桐島さんが事務所にいくと肉まんを取り寄せていた。牛肉の肉まんを中国で作ったという。
しかし、味が薄くて口に合わなかったようだ。味を現地の人の味に合うようにした方がいい。
カザフスタン人の味付けは塩と胡椒だそうだ。
イヴケニアさんは、デザートを手に取った。
カップに入ったデザートなんてカザフスタンにはないという。
桐島さんは、
文化を作ると言う。こういう生活があるよ。という生活を提案していきたいというのだ。肉は牛肉、味付けは塩こしょう、肉まんは日本の2倍の肉の量だと言う。
モニターの人は、「カザフスタンにはこういう店がなかったから流行ると思うわ」といっている。
出店場所も100軒以上の物件をみて、
ようやく高層マンションがあり、多くの人が住む場所をみつけ、そこに出店を決めたと言う。凄い努力だ。
未知なる市場はアフリカ大陸。
まだ日本企業が進出してない国は29カ国あるという。
フマキラーの蚊取り線香はモーリシャスで50%のシェアを誇っているそうだ。
タンザニアでは、パナソニックの乾電池が30%のシェアを誇っている。
アフリカの子供たちを感染症から防ごうと、日本の企業が立ちあがる。
消毒液をつくっているサラヤという会社。
大阪に本社を置く、化学メーカー。
1952年に創業し、せっけん液、うがい薬、洗剤、アルコール消毒液、
自社商品で役に立てないかと考えていた。目を付けたのが東アフリカのウガンダ共和国。
ナイル川が流れ、野生動物が多く生息している。
緑が多く、アフリカの真珠と呼ばれている国。
首都カンパラに目を向けると、高層ビルが立ち並ぶ。
経済成長率は6、7%で活気に満ちている。
約3500万人と人口増加率が世界第3位だという。
元々青年海外協力隊として働いていた宮本さんは
「子供たちは先進国であれば、簡単に予防できる病気で、命を落としている。」と語る
そこを60年の歴史をもった会社で命を守っていけないかと言うことで2つ返事でサラヤに協力をしたと言う。
不衛生な水で手を洗い、その手で食べ物を食べるため、病原体に感染してしまう。家族が感染症で多くの人がなくなっている・・。
病院でもマラリヤで入院した子が入院中に別の病気に感染してしまうことがあるという。水道はあるが、水が出ない。
10人に1人が5歳の誕生日を迎えずに亡くなっているという。
だからこそ宮本さんは、アルコール消毒剤の使用を徹底してどうにかしたいという想いがある。
医師や看護師に集まってもらい、使い方を教えている。
宮本さんは消毒液のサンプルをおいていけるだけ、おいていった。
青年海外協力隊で働いていた宮本さんは、寄付だけではやっていけない事は知っている。あくまでビジネスというスタンスで、皆さんに良さを知ってもらい、使ってもらわないとだめと言う。
宮本さんは、現地の広告会社をたずねた。
しかし、広告会社はとても良いものだと絶賛していたが、日本円で3500円というと高すぎて驚いていた。
どんなに良い商品でも値段が高いと売れないという。
数日後、消毒液を安くする方法をみつけた。
ウガンダはサトウキビの生産地である。
そこで、ウガンダのサトウキビを使って、現地で作れば安くできるのではないかと考えた。
ウガンダのサトウキビでつくったアルコールを日本にもってきた。
そして、消毒液がつくれるかどうか実験するためだ。
いくつもの成分を混ぜ、ウガンダのサトウキビからアルコールが完成した。
コレラ菌に完成したばかりの消毒液を入れ、混ぜると・・・
コレラ菌の動きが一斉に止まり、死んだのだ。
ウガンダのサトウキビを使ったことで、
600円で販売が可能になった。(日本の6分の1)
これ1本で予防ができるようになったことで、
子供の死亡要因となる病気を防ぐことができようになった。
できたてのサンプルをもって、小学校でつかってもらうことにした。子供の喜ぶ顔が画面を通して伝わってきて、涙が出そうになった。
消毒液は、今年5月販売開始を予定している。
1家に1つ置いてもらい生活に根付いた商品にするために奮闘する宮本さん。
1人1人の日本人。その頑張りが未来を開いているのだ。と感じた。
かっこいいな、こうやって未来を切り開ける人間になりたい。
まだまだ日本の商品がいきわたっていない国は世界にいっぱいある。
日本の商品が世界を救い、そんな夢をもって打ってでる企業がもっとでてきてほしい。