物流を制するものが市場を制する。
働くようになって、毎朝の日課が読売新聞と日経新聞を読むこと。
ただ単にああ~今日はこんなことがあったか。今日も世界は動いているな~。という感じで読むのではなく、最近は考えながら読むことに楽しみを感じます。
なぜなら、読売にしても、日経にしても読む記事はどの人間も同じ記事を読むけれども、その先の頭の中の考えとか捉え方とかは違ってくるから面白い。
例えば、今日であれば、
日経11面。
【物流が決め手、投資加速】という記事があります。
ネット通販経営者の方の言葉ですが、『数年前まで利用客が送料を負担し、数日から一週間かけて届いていた商品は、今や翌日・翌々日配送が不通になった。』と言っています。
Amazonの中でおこなわれているこのこと。
物流を制するものが市場を制する。と感じています。
僕の好きな小説家である北方謙三さんの作品、『楊令伝』の中で、梁山泊は戦争ではなく、自由市場という税のない市場をつくった。それは、中原一帯に自由市場が立ち、梁山泊が支配する物流の勢いは、南宋にまで広がっていった。
この出来事似ているなと感じた。
例えば、今の物流の送料を『税』と捉えると、昔はネットで買うことによってのリスク(送料という税がかかる)というものがあったが、今では送料(税)という金額がなくなったのである。
これは大きなイノベーションだ。
Amazonは送料無料で、好きなときに好きな物を買える人々の自由市場となっているのではないかと思うのだ。
物流を制するものが市場を制するとも思うし、
物流を制することは、国を制することでもあるのではないだろうか。
実際に楊令伝では、物流が国を支配し、南宋との戦が起きた。
つまり、10年後にはアマゾンが国を支配する時代がくるかもしれない。
そこらへんにあった電気屋もなくなって、アマゾン屋なんてできるかも。
ネットだけでなく、リアル店舗もつくる。今の電気屋みたいにポイントを失くした分商品の値段を下げる。そうすることでリアル店舗で実際に商品をみて、ネットで簡単に購入できてしまう。みたいな時代もくるかもしれない。
もしくは、ネット上だけだとわかりずらく、実際に手で商品を触れたいけど外にでたくない人のためのサービスもできあがるかもしれない。
もしくは、お店ごと移動する。なんてことも近い未来にあるかもね。
移動式の家とか店とかあったら面白いかも。
なんにせよ未来を想像するのは面白いな。
こういった想像から新しいモノが生まれてくるのだから。