ガイヤの夜明け 最新がん治療
『余命3ヶ月の女性を最新がん治療で救えるか・・・?』
医療技術の進歩で早期発見ができれば、『がん』を治療して完治するのも夢ではない。
今週のガイヤは、日本人死亡原因第1位の『がん』を最新技術と治療法で立ち向かう人々を密着した。
悪性の脳腫瘍で余命3ヶ月を宣告された鈴木さん。
最先端がん治療『BNCT』を行った。
放射線治療のBNCTは、強力な放射線を浴びるため、基本的に1度しかできない。
副作用で髪の毛は抜けてしまう。
治療前では白い部分が6㎝あったが、治療後はかなり小さくなった。
BNCTは、一般の治療としては認められておらず、研究段階だ。
それでもBNCT専門家である、京都大学の小野教授には、
電話がひっきりなしにかかってくる。
承認を受けて、特定の場所でか受けられるものではなく、
全国の複数の場所で受けられるようにしたいと小野教授は語る。
治療室には、世界最先端の機械がある。
小野教授の研究チームと住友重機が3年をかけて開発を行った。
この機械が初めて病院に使われる。
これからは1人でも多くの患者を救うため、BNCTの普及を進める。
余命3ヶ月を宣告された鈴木さんは、治療から生きる希望をみつけることができた。夫と春の花を見ることができ、凄く嬉しそうな笑顔が映る。
さらに驚くべき実力の機械があった。
『サイバーナイフ』である。
①がんをX線で攻撃をする。
②CT画像を使い、がんや腫瘍の位置を見つける。
③放射線を避けたい臓器の位置を指定する。
④この作業を100枚分行う。
⑤すると、最大1200の方向から、がんを狙い撃ちしてくれる。
治療時間は約45分。
通院で数回治療を行う。
課題は、呼吸で動く臓器には不向きである点。
狙いがずれてしまうからだ。
サイバーナイフは、現在国内で8台。
1台約8億円。
アメリカ軍のミサイルにも応用したと言う。
1日10人程度の治療をしている。
LEDライトをとりつけ、呼吸の動きをセンサーに送る。
高額療養制度を利用すると、実質8万円で治療を受けることができるそうだ。
がん治療薬の研究がすすめられている。
『HF10』というヘルペスウイルスの一種。
がん細胞を死滅させる、ニッポン生まれのウイルス。
アメリカのオレゴン州へ行き、
アメリカで治験を開始した。
2018年度末までの実用化を目指す、タカラバイオ社。
HF10をがんに直接注射する。
内臓のがんなどへの応用も開始している。
進行がんの治療にも効果が期待できそうだ。
生きたいと願う一人の人間を救うために行動する人の姿は素敵ですね!
次回『ニッポン買いは続くのか』